この文章を書いているのは、2021年9月11日です。
そして、20年前の、9.11.2001に目の前で起きた出来事を今も鮮明に覚えています。
あの街で、あの場所で見たこと、
街の雰囲気、人々の様子、
暗くて長い夜のこと。
あの日を境に、それまで見てきたNYCの街が、全く変わってしまっていました。
あの日とあの日からしばらくの間の出来事や感覚は、
文字通り、一生忘れられません。
あの日からの出来事がフラッシュバックすることも多くて、どうすることもできない時期もありました。
本音を語るのならば、ひどく助けが必要だったけれど、そういう状況や心境を隠そうと、必死に何事もないように過ごしていた日も多かったです。
20年経った今、あの頃には難しかったこともやっと消化でき、
落ち着いて振り返れるようになってきたというのが、正直な気持ちです。
この20年の間、震災や天災もあれば、今ではコロナ禍になって、
当たり前のことが当たり前でなくなったと感じることが多くなりました。
変わるべきことや
変えるべきこともあれば、
変わらずにいて欲しいことや
変えたくないこともやっぱりあるから難しいのだけれど、
いつ何があるのかわからないからこそ、
大切な人を大切にすること、
本当はしたいと思っているのに、
何かしらの理由をつけて後回しにしてしまったりすることなど、
できるだけそういうことを少なくして、
いつ何があっても後悔がないような生き方をしたいな、と思います。
簡単なようでいて、なかなか難しいことではあるけれども。
毎年この日が来ると、いろいろと思い出して、考えることが多いです。
あの出来事によって亡くなった人々を偲ぶとともに、
世界中で、本当に安心して生きられる世の中になることを願います。